袋地と囲繞地通行権

購入した甲土地が袋地だった場合の権利関係

袋地で認められるのが囲繞地通行権で相手側の承諾がなくても通行できます。法律上当然に発生するので権利が消滅したりはしません。(民法210条1項)

囲繞地通行権は通行の場所や方法は最小限で認められます。(民法211条)

囲繞地通行権には償金が必要です。(民法212条)

相手との契約による通行地益権とはまた違うものです。(民法280条)

相手の土地を借りるのは賃借権です。(民法601条)

甲土地が共有物の分割よって発生したとき

共有物の分割よって袋地が発生したときは、他の分割者の所有地を償金を支払うことなく通行することができます。(民法213条)

自分たちで分割したのだから無関係の人の土地を袋地になったからと通行することは出来ないとも言えます。

囲繞地通行権は自動車の通行が認められるか

囲繞地通行権は最小限の範囲で認められるので、原則としては自動車の通行は認められません。

ただし、判例では総合考慮して判断すべきとされ認める判決をしたことがあります。

甲土地のために相手の土地を賃借したうえで甲土地を売却した場合

賃借権は当然には移転しません。相手側の承諾が必要です。囲繞地通行権を主張することはできます。

通行地益権は所有権とともに移転します。(民法281条)

甲土地ための通行権を設定した承役地の所有権が移転した場合

通行地益権は所有権の移転で消滅します。(民法289条)

囲繞地通行権は消滅しません。

宅建過去問演習

Aが購入した甲土地が他の土地に囲まれて公道に通じない土地であった場合に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。

甲土地が共有物の分割によって公道に通じない土地となっていた場合には、Aは公道に至るために他の分割者の所有地を、償金を支払うことなく通行することができる。

Aは公道に至るため甲土地を囲んでいる土地を通行する権利を有するところ、Aが自動車を所有していても、自動車による通行権が認められることはない。

×

Aが、甲土地を囲んでいる土地の一部である乙土地を公道に出るための通路にする目的で賃借した後、甲土地をBに売却した場合には、乙土地の賃借権は甲土地の所有権に従たるものとして甲土地の所有権とともにBに移転する

×

Cが甲土地を囲む土地の所有権を時効により取得した場合には、AはCが時効取得した土地を公道に至るために通行することができなくなる。

×

 

 

 

タイトルとURLをコピーしました